[携帯電話]記事 : 携帯からPCサイト快適に - NEC開発

画期的な技術なようです、全文掲載。★
NECは24日、携帯電話でPC向けのWebページを閲覧する際に、見たい部分の情報を効率的に表示する技術を開発したことを発表した。携帯電話向けブラウザとして利用が可能になる。実用化されれば、ブラウザをダウンロードして使用する形態となり、機種に依存せずに利用できるという。
このブラウザでは、画面上にWebページの縮小イメージ(オーバービュー画像)と、ページ内のブロックのタイトル文字列を表示することができる。この表示形式への変換を行うのは、サーバ上の「レイアウト解析エンジン」。WebページのHTMLタグ構造や、ページを構成する複数の領域やタイトルの位置関係・サイズ・色などの特徴を解析することで、人間の直感に合ったブロック構造の抽出を行う。方向キーでブロックごとに選択され、利用者は縮小イメージとブロックのタイトル文字列を参照することで、目的の情報への到達することができ、効率の良い閲覧が可能になる。NECでは、現在使用されているモバイルブラウザについて、1ページを描画するまでに非常に時間がかかる、目的の情報に辿り着くまでに何回もカーソル位置移動のためのキー操作を必要とするなどの点を課題とする。
今回の技術ではこれらを克服し、PC向けWebページ閲覧の操作性を大幅に向上したという。NECの調べによると、従来のモバイルブラウザと比較して約1/15の操作で目的の情報まで辿り着ける。また、閲覧するページのコンテンツ全てをダウンロードする必要がないため、パケット通信量を約60%低減できたとしている。
携帯電話向けのページが作られていないWebサイトでも容易な閲覧でき、取得できる情報の範囲が大きく広がるほか、サイトの提供者側にとっても携帯電話向けのページを別途開発したり、各会社・機種に合わせて別々のページを開発・管理する必要がないため、利点は大きい。NECでは、Webページの開発コスト・メンテナンスコストを、PC用と携帯電話用を別々に作る場合と比較して、1/3程度に削減することができると試算している。また、携帯電話だけでなくテレビ・PDAなどPC以外の様々な端末でも応用が可能で、NECでは今後用途拡大のための研究・開発を進めるとしている。今回発表された内容は、12月6日から8日まで東京ビッグサイトで開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2006」に出展される予定。』※MYCOMジャーナル