携帯電話ノキア、音楽のネット販売参入 アップルに対抗

●アップルが携帯に参入してきたので対抗上相手の得意分野に進出するのでしょうか。(asahi.com)

携帯電話機の世界最大手ノキアは29日、音楽のネット販売事業に本格参入すると発表した。携帯電話事業に参入した米アップルに対抗する。ボタンではなく画面に触れて操作するアップルの「iPhone(アイフォン)」への対抗機も開発中という。音楽配信と端末の両分野で競争が激化しそうだ。ノキアの音楽販売は、フィンランド語でドアを意味する「オヴィ」のブランドを使って展開し、数百万曲を用意する。1曲あたり1ユーロ(約160円)、アルバム1枚で10ユーロからの価格を想定し、パソコンから携帯に移せるほか、携帯にも直接取り込めるようにする。ゲームなども提供する。年内にまず英国、ドイツ、フランスといった欧州主要国でサービスを開始し、アジアにも広げる。ただ、自前の音楽ダウンロードを提供する電話会社などとの調整が、今後の課題になると見られる。端末では、ヘッドホンの差し込み口を備えたり、記憶容量を高めたりした4機種を年内に発売。08年には、タッチパネル式の端末も投入する見通しだ。ノキアは年約3.5億台の端末を販売し、世界シェア36%を握る最大手。音楽のネット販売への参入で収益源の多様化をはかるとともに、アップルへの対抗姿勢を鮮明にした。